【画像】はだしのゲン は親日か反日か? 過激シーン性的描写でトラウマも [はだしのゲン]
はだしのゲン は「親日」か「反日」か?過激シーンによるトラウマは?米国漫画家に与えた反響から考えます。
◇はだしのゲンは過激すぎ!?
漫画家の故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写シーンが過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求めた問題。
その反響から、はだしのゲンのマンガ売上が通常の3倍になっているという話もあります。
「平和教育に優良マンガ」「描写シーンが過激」「反日的」として、賛否両論のはだしのゲン(全10巻) 原画を見てみたいと売り上げも好調だ...
そして、依然として賛否両論の議論が白熱しています。
私自身も「平和教育」にNPOの立場から携わる関係者ですが、一方で、日本を愛する者の一人として、「はだしのゲン」が、米国や日本国家体制への憎悪を煽ること、軍隊そのものの存在意義を否定することにつなげるなど、反日左翼教育に利用されることには強い懸念を感じています。人は「憎しみ」では幸せになれません。実際に、はだしのゲンの作品は一定の思想的偏りがあり、特に後半~終盤は、日本共産党系の「文化評論」や日教組の「教育機関」に連載されていた経緯あり。
一方で、第二次世界大戦の戦争の悲惨さ・原爆投下の痛みを後世に伝えることは重要だという観点から、戦争を扱ったマンガの閲覧は必ずしもマイナスにはならないと思います。戦争を体験していないものが戦争を映像やマンガを通して知ることは大変重要です。つまり、正しい情報を知って情報を読み取る力こそ重要であって、その前提になる情報を知らないまま育つというのはかえって恐ろしいことのように思います。
◇心に残虐行為のトラウマが・・・
ただし、はだしのゲンのシーン描写はインパクトが強烈すぎます。「トラウマになった」「夜眠れなかった」といったという体験を持つ人も少なからずいらっしゃるかもしれません。
私自身も小学生4年生のときにはじめて「はだしのゲン」を読み、肌が垂れ落ちる原爆投下時のシーンに強い衝撃を受けました。ある意味トラウマといってもいいかもしれません。原子爆弾に関する話を見聞きしたとき、まっさきに、はだしのゲンのマンガの描写がリアルに蘇ってきます。 そして、その後、広島 原爆ドームでのロウ人形を見たとき、そのシーンが私の中で実証されました。
また、初めて読んだとき、被爆シーン以上に日本軍がアジアでひどい事やったんだなとショックを受けたことも鮮明に覚えています。今改めて見ても、目をそむけたくなる残虐なシーンです。
被爆で苦しむ人々
この性的描写シーンを小学生が読んだら何を考えるだろうか・・・
◇米国女性マンガ家の視点から
さて、ここで「はだしのゲン」問題を、また別の視点から考えるために、東京新聞などメディアや2CHでも取り上げられ、「はだしのゲン」問題と絡んで今、話題になっている一つのブログを紹介したいと思います。
「はだしのゲン 」が各国語版に訳されていることは知っていても 実際にどういう読まれ方をしているか、は このグラフィック・アーチストのサイト を見るまで イメージがわきませんでした。
2009年の、「Beginnings」と題された作品は 彼女が9歳だったころ、 父親のオススメで読んだのがたまたま…… という、わずか3ページの短編です。 作者の了解をいただいたので日本語訳版を掲載します。
等身大の、淡々とした、あくまでも私的な エピソード。といえばそれまでですけど、 微熱を覆うひんやりした夜景のコマとか 個人的には好きですね。ちなみに、日本語に訳していいかしら? いま日本ではこんなことになっていて。 というメールを送ったら中沢先生の作品が子どもには残酷すぎるとされた、という話は残念です。もちろん「残酷」なんですが、私も、残酷な真実を否定することが何かを解決するとは思えません。これまでに産み出された芸術のなかでも最も重要な作品のひとつ、と私が考えているまさにその作品について、多くのひとにシェアできる機会はうれしいです。ってお返事をもらいました。いい人や。
はだしのゲン 全巻セット (1-10巻 全巻) / 漫画全巻ドットコム
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最近、“楽天”を使うことが多くなりました (^^ゞ