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【手紙】サンタクロースはいるのですか?~ 米国新聞社説の回答があまりに感動的! ~ [サンタクロース手紙]


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サンタクロースはいるのですか? 米国新聞社に手紙を出した少女バージニア。

 

そして、その手紙の返答が新聞社説に掲載されました。1987年のことです。

 

その「希望的で感動的な文章」が大きな反響を呼び、現在に至るまで全世界の子供たちの夢を守りぬき続け、ついに全世界で最も有名な社説と呼ばれるようになりました。

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ことの始まりは、当時8歳の少女・ヴァージニア・オハンロンがニューヨーク・サン編集部に「サンタクロースはいるのですか」という内容の手紙を送ったことから始まります。

彼女が「サンタクロースはいるのかどうか」について友達と論議した際、「サンタクロースはいない」という友達がおり、本当はどうなのか知りたくて、父親のすすめで新聞社、ニューヨーク・サンに手紙を出したというのです。

これに対してニューヨーク・サンの論説委員であったフランシス・チャーチは、社説欄を通して、返事を書きました。

 

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後の人々にサンタクロースを信じる勇気を与えた新聞記者、フランシス・チャーチ

 

社説の見出しは「Is there a Santa Claus?(サンタクロースはいるの?)」

まず投書へのお礼、そして彼女からの手紙の概要を紹介した後、書き出しで「VIRGINIA, your little friends are wrong.(ヴァージニア、あなたの友達は間違っています)」断言します。

そして、最も有名なフレーズである「Yes, Virginia, there is a Santa Claus.(そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)」の一文を用いて、子どもたちに、「目に見えるものしか信じれない悲しさと、「目に見えないもの」の確かさ、そしてそれを信じることの素晴らしさを、切々と説きました。

 

その後、読者からニューヨーク・サンに数年経っても再掲の要請が繰り返されたため、ニューヨーク・サンはついに再掲に応じ、更には毎年クリスマスに再掲するようになりました。

そして、この話は掲載されてから100年以上を経た今でも、クリスマスが近づくと世界中で語り継がれるものとなっています。

 

バージニア・オハンロンが、「ザ・サン」に出した手紙  

 

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わたしは8才です。

 

おともだちの中に、サンタ・クロースなんかいないっていう子がいるのです。

 

パパはこう言いました。

『「ザ・サン」にそう書いてあればそうだろう。』

 

どうか本当のことを教えてください。

サンタさんはいるのですか。

 

バージニア・オーハンローン( Verginia O'Hanlon )  

 
・・・・・・・・・・ 
サンタクロースっているんでしょうか新聞社説が本に!.png
 この新聞社説が美しい本になりました。
文章はちょっと大人むけですので、中高生ぐらいのお子様にクリスマスでプレゼントするか、
小学生のお子様にはお父さん、お母さんの言葉で読み聞かせてあげたら良いと思います。
 
 
 
 
(1897年9月21日 「ザ・サン」の社説) 
 
バージニア、あなたの友達はまちがっています。その子たちは疑い深い時代の疑いに影響されているのです。その子たちは見えるものしか信じないのです。その小さな心で分からないことは存在しないと思うのです。
バージニア、おとなの心も、子供の心もちっぽけなものです。この大きな宇宙のなかにあって、人間はほんの虫けらか、ありん子のようなものです。まわりの果てしない世界にくらべれば、その知恵においても、また真理や知識の全体をつかみとる知性においてもそうなのです。
 
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そうです。バージニア、サンタクロースはいるのです。人を愛し、許し、つくすことがあるように確かにサンタはいるのです。このようなものは、生活を美しく、楽しいものにしてくれますね。
ねえ、もし、サンタクロースがいなかったら、世界はつまらないものでしょうね。バージニアって子がひとりもいないのと同じくらい、つまらないでしょう。
そうなれば、子供らしい信仰も詩も、ロマンスもなくなって、この世はがまんならないものになるでしょう。目にみえるものや感じられるもの以外の喜びはなくなるでしょう。子供時代に世界に満ちている光は消えてしまうでしょう。

 
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サンタクロースを信じないって!妖精を信じないようなものですよ。パパにたのんで、人を雇い、クリスマスイブにサンタクロースをつかまえるために煙突という煙突を見張ってもいいですよ。
でも、サンタが降りてくるのがみえないからといってそれがなんの証拠になるでしょう。だれもサンタさんをみた人はいませんがだからといって、サンタがいないってことにはならないのです。
この世でもっとも真実なことは、おとなにも子供にもみえないのです。バージニアちゃんは、妖精が芝生のうえで踊っているのをみたことがありますか?もちろん、ないでしょう。だからといって、そこにいないという証拠にはならないのです。
この世のなかでみえないもの、みえることができない不思議なことのすべてをだれもが考えついたり想像したりできるわけではないのです。
 
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赤ちゃんのガラガラを破って、なかで音を作っているものをみることはできます。でもみえない世界をおおっているベールがあって、これはどんなに強い人でもまたそんな人が何人ちからをあわせても引き裂くことができないのです。
信じること、詩、愛、ロマンスだけが、そのカーテンを引いて、そのむこうにある素晴らしく美しいもの、輝きをみることができ、描くことができるのです。これはみんな本当でしょう。ねえ、バージニア、この世のすべてにおいて、なにもかもが本当でそして永遠なのです。
 
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サンタクロースがいないなんて!なんてことでしょう!サンタはいますし、永遠に生き続けます。これから千年間も、いや、バージニア、一万年の十倍も子供のこころを喜ばせ続けるでしょうよ。  

フランシス・ファルセラス・チャーチ( Francis Pharcellus Church )

 

 

私たちが住むこの世の中には、

目に見えるものしかないと思っている人と 

目には見えないけれども、あるものは確かにあって、それなしには人間は生きていけない

という気持ちで生きている人たちがいます。

 

どちらが正しいのでしょうか。 どちらが幸せなのでしょうか。

どちらが人間らしい生き方なのでしょうか?

 

かつて、マザーテレサが

人は一切れのパンではなく、愛に飢えているのです」

とおっしゃいました。

 

人が本当に求めているのは、

あなたの心が欲しているのは 

実は目に見えないもの」の方ではないでしょうか。 

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愛するとか、優しくするとか、人を信じ抜くとか、夢を持つとか、

私は愛されるために生まれてきたんだとか、愛は永遠なんだとか、

真の友情とか、家族の絆とか、目にみえないもの・・・

 

人生でいろいろ裏切られ、傷ついて、目に見えるものしか

信じれなくなってしまった人も多いのかもしれないけれど、

もう一度、勇気をもって、 

「目にみえないもの」を信じていこうよ、大切にしていこうよ!

 

 

 

この社説はそんな「とても大事なこと」を、サンタクロースの力を借りて、

私たちに力強く語りかけてくれているように感じます。 


これかもずっとずっと、世界中の子どもたちが、サンタクロースがいるって

信じられる世の中であって欲しいですね!

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あわせて読みたいサンタクロースの絵本。 

サンタクロースと小人たち(マウリ・クンナスの絵本)

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サンタクロースとあったよる(クレメント・クラーク・ムーア 原著) 

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この記事のキーワード:サンタクロース 手紙 新聞記者 社説 サンタは存在する? ニューヨーク・サン










最近、“楽天”を使うことが多くなりました (^^ゞ
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